歌舞伎を観にいきたいけど、難しそうだな。
興味はあるけど敷居が高いイメージ…
初心者だけど歌舞伎を存分に楽しみたい!
こんにちは!MISOKOです。
子供の成長に合わせ海外移住をしたいと考えていますが、
その前に大好きな日本をできるだけ堪能したいと思っています。
今回はその一つ【歌舞伎】を楽しんできました。
「歌舞伎に興味はあるんだけど、どうも敷居が高い気がする…」という方多いと思います。
そんな方のために、肩肘張らずに楽しめるよう、気軽な楽しみ方をまとめました。
この記事をきっかけに日本の伝統芸能【歌舞伎】に触れていただける人がいたら嬉しいです。
私は子供の頃に数回、父の仕事の関係で歌舞伎を観に行く機会がありました。
話もよくわからず、セリフ回しも難解で正直その頃はあんまり興味を持てませんでした。
ですが大人になり世界に目を向けたとき、
改めて日本の伝統芸能を知りたいと思うようになりました。
今回、市川海老蔵さんが十三代目市川團十郎白猿を襲名したということも良いきっかけになり
引退後も俄然歌舞伎好きの父と一緒に歌舞伎座へ行くことができました。
初心者向け 歌舞伎の楽しみ方
話のあらすじを理解しておく
まず鑑賞に行く前に、観に行くお話の筋を理解しておきましょう。
なぜなら初心者にはそもそもセリフの聞き取りが難しいからです。
事前にあらすじがわかっていないと、背景もわからずセリフも聞き取りづらいので
せっかく観に行ったのにちんぷんかんぷん。
十分に楽しめなかったという残念な結果になりかねないのです。
逆にあらすじや舞台の背景などを知っておくと、理解ができるので楽しめるポイントが増えます。
場内においてあるチラシの裏面に、見どころなどが書いてあるのでゲットすべし。
イヤホンガイドを借りて、双眼鏡片手に舞台を楽しむ
歌舞伎座ではイヤホンガイドの貸し出しがあります。
事前にあらすじを知っておくことで大筋の流れははわかるのですが
イヤホンガイドでは舞台の設定から配役、見どころをタイムリーに解説してくれるので
初心者の方は超おすすめアイテムです。
800円で借りられます。
また、できれば双眼鏡も持参しましょう。
歌舞伎は綺麗な衣装や大きな立ち回りもさることながら、
ポイントポイントでの表情や「見得(みえ)」も大きな魅力です。
一階の前の方なら別ですが、今回私が座ったのは三階、細かい表情まで観ることは難しいです。
双眼鏡があれば細かい表情までくっきり見えるので一層楽しめます!
見得(みえ)…
役者が身体の動きをとめて首を回すようにしてから、最後にグッと睨むような表情をすること
幕間(まくあい)で食べるお弁当をチョイス
歌舞伎は演目と演目の間に幕間(まくあい)という休憩時間があります。
休憩時間に座席で食事をとることができるので、お好みのお弁当を楽しみましょう。
持ち込みのおにぎりなどを食べている人もいましたので
好きなものを食べれば良いですが、歌舞伎鑑賞という珍しいイベントを堪能すべく
私は歌舞伎座の地下で売っているお弁当にしました。
今回私が選んだのはあなご弁当。贅沢!
新幹線でのお駅弁のように、わくわく美味しくいただきました。
また歌舞伎座の中にはレストランもありますのでそちらを楽しむのもよいかもしれません。
予約が必要な場合がありますので、レストランで食べたい場合には事前に調べておきましょう。
お土産やさんをめぐる
お土産コーナーってわくわくしませんか。
歌舞伎を観に行った記念にお土産を買いました。
今回選んだのは歌舞伎座限定缶入り金平糖。
カッコイイ缶、そして金平糖は一粒金の金平糖が入っていて息子も喜んでおりました。
そしてその場で作って売っているできたて人形焼。
家ですぐ食べてしまったので写真撮り忘れ 涙…こしあんで美味しゅうございました。
市川團十郎白猿襲名披露(昼の部)を観て
ここからは市川團十郎襲名披露 十二月大歌舞伎の演目三つについて
それぞれのあらすじと初心者の個人的な感想になります。
若干認識の誤りなどあるかもしれませんが、ご了承ください。
鞘當 (さやあて)
浮世柄比翼稲妻(うきよのがら ひよくのいなずま)」という長いお芝居の一部です。
舞台は吉原、桜のセット。
コワモテの乱暴モノ「不破伴左衛門(ふわ はんざえもん)」
モテモテの色男「名古屋山三(なごや さんぞう)」が主役。
名古屋の恋人を狙っている不破、実は名古屋の父を殺した犯人である不破。
二人はすれ違う際に刀の鞘があたったことから切合いになりますが
留男(とめおとこ・留女の日もあり)が留めに入り、その場を収めます。
今回は市川中車さん(少し前にいろいろと話題になった香川照之さん)が留男として登場。
歌舞伎の舞台で復帰されてたんですね。
ご存知の方も多いかもしれませんが歌舞伎のお家の出身です。
あっという間、20分間の短いお話でした。
京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)
鐘供養が執り行われている春爛漫の道成寺に、花子と名乗る二人の白拍子が現れます。
鐘を拝むために奉納の舞を踊る花子ですが、
実は恋の恨みから蛇体となって道成寺の鐘を焼いた清姫の怨霊。
その本性を顕すと、勇敢な大館左馬五郎(おおだてさまごろう)が登場し
怨霊の前に立ちはだかります。
白拍子花子の華やかな踊りから一転、後半では新團十郎演じる大館左馬五郎が、
怨霊を退散させるために花道から本舞台へと押し戻します。
チラシより引用
原作の能では娘は一人ですが派生して今回のように娘二人だったり、男女だったりするようです。
歌舞伎は娯楽、お客の喜ぶように色々工夫されているんですね。
父曰く、今回は團十郎襲名披露の為に、だいぶ團十郎メインの構成になっているそうです。
娘二人の華麗な踊りの美しさはもちろんですが、
後半に出てくる新團十郎演じる大館左馬五郎(おおだてさまごろう)の迫力に圧倒されました。
すべて持っていかれる感じ・・・。さすがです。
白拍子…歌舞、それを舞う遊女
毛抜(けぬき)
公家小野春道の息女である錦の前は、
同じく公家の文屋豊秀に輿入れすることになっていたが、
その錦の前に降りかかった災難とは「髪の毛が逆立つ」という奇病であり、
これにより婚儀が滞っていた。
文屋豊秀の家臣である粂寺弾正(くめでらだんじょう)は主の命により
錦の前の様子を見に春道の館に来る。
そして髪の逆立つ様子を見て驚くが、のちに髭を抜こうとして毛抜きを使っていると、
その毛抜きがなんとひとりでに立って動くではないか。
不審な動きをする毛抜きを拠り所に、弾正は髪の毛が逆立つというからくりを見破る。
それは天井裏に仕掛けられた大きな磁石と、
姫君の髪飾りを鉄で作って奇病を作り出し婚儀を妨げ、
お家乗っ取りを企む小野家の家臣のしわざだった。
粂寺弾正はその家臣を討ち、悠々と引き上げる。
ウィキペディアより
家臣史上最年少で粂寺弾正(くめでらだんじょう)を演じるのは市川新之助さん
ご存知、團十郎さんの息子勸玄くん、なんと9歳!
大の大人、おじさんの役を9歳の市川新之助さんが演じるというは、
お家が大事な歌舞伎ならではですね。
パンフレットを読むと新之助さん自らこの役を演じたいと申し出たんだそうです。
当然声は子供の声ですし、身体も小さいですが、
それを感じさせないくらい堂々とユーモアたっぷりに演じていました。
わたしは息子と同い年の新之助さんがセリフの多い役を立派に演じているところを観て
きっとお母さんの小林麻央さんも天国で喜んでいるに違いないと…
泣ける話ではないのに、こっそり涙したのでした。(私だけではないはずです!)
市川新之助さん、これからも応援しております!
今回観たのは昼の部ですので市川新之助さんの初舞台がメイン、
夜の部が新市川團十郎さんメインの構成となっています。
夜の部には新之助さんのお姉さん、ぼたんさんも出ているのです。観たかったな。
さいごに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
初心者による初心者の方のための歌舞伎の楽しみ方紹介、いかがでしたか?
歌舞伎は娯楽。
楽しんで、日本の伝統芸能に興味をもってくださる人がいたらとっても嬉しいです。
またにゃ〜ん
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